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猫ちゃんの血統書とは

皆さんは猫の血統書に関して詳しくご存知でしょうか?
「血統書付き」というだけで安心されてしまいがちですが、中身をきちんと把握していなければ、ただの紙切れ同然なのです。

ペットショップで、店員さんに聞いてみましょう。

◆この猫ちゃんの血統書はどこの団体のものですか?
◆親猫はどんな猫ですか?
◆育った環境はどんな感じですか?
◆祖先の猫ちゃんや、兄妹猫ちゃんに疾患はありませんか?
◆ブリーダーは純血種の猫に関して詳しい方ですか?
◆インブリード(その猫の血統に同じ猫の血が混ざっている事)の可能性はありませんか?

*ここでのインブリードは、個人繁殖家や業者ブリーダーなど知識のない人が行う近親交配の繁殖の事をさしています。正式なキャットクラブに登録されているブリーダーさんが行うラインブリードとは意味合いが異なる事をご了承ください。


果たして、ペットショップの店員さんはいくつ答えられるでしょうか?
もちろん、ブリーダーさん直営のペットショップでしたら全て答えられるでしょうし、営利優先のブリーダーさんでなければ、丁寧に教えてくれるでしょう。
しかし、現状では答えられない店員さん、ブリーダーさんも多く存在します。
また、様々な理由で血統書がついていない猫ちゃんも存在します。

血統書のついていない猫ちゃんが悪いわけではありません。
血統書がついていなくても、健康で家族として健やかに過ごせるのであれば全く問題はありません。

しかし、安いからと言う理由で購入する前に、どうして血統書がついていないのかを考える事も大切です。
よく耳にするのが、本当に切ない話なのですが・・・
営利目的で乱繁殖させてしまう。
簡単に繁殖させる為に、インブリードを行う。
性格・健康は気にしない。


その為に、
純血種のスタンダード(基準)からかけ離れた容姿になってしまった。
遺伝子欠陥を伴い、奇形の猫ちゃんが生まれてしまった。

気性の荒い猫になってしまった。
というケースです。

遺伝子欠陥は生まれてすぐわかるものとある程度成長してから出てくる場合と様々ですが、治る見込みのある猫はどの程度のものなのでしょうか・・・。

せっかく生まれてきた命なのに、もがき、苦しんで死んでしまうためだけに生まれてきてしまった猫ちゃんもたくさんいるんです・・・

そして、性格に関してもとても重大な問題です。
一時の流行などで猫ちゃんを購入された人が、気性が荒く、手なずける事が出来ないという理由で保健所に引き渡すケースも多くあります。
また、同じ理由で捨てたり、わざと家から脱走させるケースも多々あります。
いつでも人間の身勝手で猫ちゃんが不幸になっているのです。

また、健康体で容姿も優れていても血統書のない子はいます。
それらはどんな理由なのでしょうか?
これに関しては後述させていただきます。

まず、猫ちゃんを飼う前に、様々な事情を知っておけば役に立つと思いますので、ここでは、血統書の意味を簡単に説明いたします。
是非お読みになって下さい。(実際に血統書に伴うトラブルも多いので・・・)


◆血統書とは?◆
現在、日本で純血種の正式な血統書として通用するのは、
CFA「THE CAT FANCIERS' ASSOCIATION, INC.」のアメリカ本部と
TICA「THE INTERNATIONAL CAT ASSOCIATION」が発行したもののみです。


ペットショップやブリーダーさんから「血統書付きですよ」と言われると血統書付きであれば、どこのものでも一緒と思うかも知れません。
しかし、この2団体のいずれかが発行した血統書(もしくはナンバー登録書、登録可能な申請書)でなければ、公の場では純血種の猫ちゃんであると認められません。

もちろん、この2団体の傘下にあるたくさんの公認キャットクラブや任意のキャットクラブでも血統書は発行しています。
しかし、この2団体は公認キャットクラブであっても、そうでなくても、独自に血統書を発行することは正式には認めておりません。

では、なぜ公認キャットクラブや任意のキャットクラブの血統書が発行されているのでしょうか?
CFAアメリカ本部、TICAの血統書申請用紙は英語で記入するものです。
それが単純に面倒だという理由から、各キャットクラブが代用血統書を発行したと言われています。

また、猫ちゃんのオーナーが公のキャットショーに出陳したり、繁殖を行わない場合は、その血統書が代用血統書である事に気づきません。
逆に大多数の飼い主さんは、キャットショーや繁殖をされないので正式な血統書は必要ないとも言えなくもありませんが・・・。

仮に、自分の猫ちゃんが可愛くて愛しくて、どうしてもそれを公の場で認められたい!という想いが出ないとも限りません。
また、ショーや繁殖に興味はなくてもスタンダードな純血種を飼いたいという方もいらっしゃると思います。

その場合は、この2団体が発行する
・ナンバー登録書
・血統書(祖先の猫ちゃんが記載されています)
・ナンバー申請書

が必要になります。

また、血統書は猫ちゃんの大事な情報源でもあります。
その猫ちゃんの祖先に近親交配がなかったかなど、安心につながるものです。

ここで、誤解をしていただきたくないのは公認キャットクラブや任意のキャットクラブが発行した血統書では、ダメというわけではありません。

代用血統書をお渡しになるブリーダーさんは皆さん、そういった知識をお持ちの上でブリーダーさんが身近に所属しているキャットクラブの代用血統書を用いています。
ですから、CFAやTICAの血統の猫ちゃんであれば、お客様の要望によって購入する猫ちゃんのCFAもしくはTICAのナンバー登録書、血統書、ナンバー申請書を発行して下さいます。

しかし、大手ペットショップなどではCFAやTICAの血統書を発行してくれる所はほとんどないと思います。
その理由は、CFAやTICAの定めたスタンダードな純血種を販売していないからです。

健康で良質な純血種の猫ちゃんをを繁殖するためには、血統優秀な親猫ちゃんが必要ですし、出産も年に2度までです。
子猫ちゃんが産まれたら、粉ミルクや離乳食缶詰などを用いて離乳していき、免疫力がつくまで費用と手間をかけて育てていきます。
その為、子猫ちゃんを育てるのにもたくさんの費用がかかってしまうのです。

大手ペットショップさんではせりにかけられた猫ちゃんをせり落としたり、ブリーダーさんから一括買取して猫ちゃんを仕入れます。
その後、店頭にショーケース販売を行うわけですから、店頭維持費に従業員の賃金もかかってしまいます。
ペットショップさんは良心的なブリーダーさんのもとで育てられた子猫ちゃんを仕入れると、利益がなくなってしまうのです。

そのため、利益優先のブリーダーさんや卸業者からコストがかかっていない安価の猫ちゃんを仕入れざるを得ません。
もちろん、ペットショップさんの中でも、ブリーダーさん直営店など利益に走らず営業されている方もいらっしゃいます。
血統書に疑問を感じた場合は、伺ってみて下さいね。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
長くなってしまったのですが、皆さんからご相談メールを多くいただくので安心して猫ちゃんをご家族に迎えられるよう、書かせていただきました。

猫ちゃんをご家族に迎える際の、一つの知識としてお役に立てていただければ幸いです。



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キャッテリー見学をしているのは猫ビギナーズカフェです
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